はじめに

 「弱者男性として産まれ育ち死ぬまで日本社会に虐げられながら生きて一人で死ぬ」と気づいたのは小学生の頃だったと思う。その特に根拠の無い予知がおおかた現実のものになっている。

 義務教育時代は特に苦痛だった。卓越した学力や運動能力は持ち合わせていないため成功体験を積むことができなかった。心を許せる友人もおらず、恋人を作ることができないのは言うまでもない。高校を卒業して進学した大学は三流大学ともいえない認知されているかすら怪しい大学で、専攻も実務に役立たない経済学部だった。

 特にガクチカもなく就職した先は売上高が20億円に満たないITベンチャーである。いわゆるブラック企業で、薄給・激務・ハラスメント横行・単純作業の四重苦が通常であり、転職しようにも履歴書で切られてしまい面接に至らない。仕方なく今の職場に居続けるしかない。

 ここまで暗い話しかしていないが、小学生時代の予知で1つだけ外れていることがある。それは、生き延びられていることだ。何かに絶望して自死しているだろうと当時は考えていた(むしろその方が救われるとも考えていた)。人並み未満の能力であっても、今では衣食住を確保できており、少ないながらも貯蓄ができている。

 このブログでは、かつての私の様に不安に苛まれている弱者男性が、この日本社会でギリギリ生き延びるための処世術を発信していく。